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陣痛タクシーがエリア外だったら病院までどうやっていく?自分で運転するのは絶対に駄目!

タクシー
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陣痛が始まって病院へ行くとき、夫や親が近くにいれば安心ですが、そうではない場合もありますよね。

そんなときに使えるのが陣痛タクシー。

陣痛時に依頼すると優先的に来てくれるタクシーです。

でも、私が住んでいるところは陣痛タクシーの配車エリア外。

一人でいるときに陣痛が始まってしまったらどうやって病院へ行けばいいのでしょうか。

私や周りのママたちの方法をまとめてみました。

陣痛タクシーがエリア外だったときの移動手段

普通のタクシー会社に連絡してみる

まずは普通のタクシー会社に連絡をしてみましょう。

意外と陣痛時に使えると言ってくれたり、実はマタニティタクシーのサービスをやっていたりすることもあります。

問い合わせる内容
  • 陣痛時に使えるか
  • 破水していても大丈夫か
  • もしシートを汚したら追加請求はあるか
  • 荷物を運ぶのを手伝ってもらえるか
  • お金の支払いは後でも大丈夫か

サービスとしてはやっていないけれど、配車可能なタクシー会社もあります。

陣痛タクシーと同じように事前に住所、出産予定日、かかりつけ病院を伝えておけばすぐに来てくれるような会社も。

逆に陣痛時は乗車拒否という会社もあるので片っ端からかけてみましょう

私は「ちゃんと病院に連絡して、タクシーで行っても大丈夫と言われたなら乗せます」と言われたことがあります。

「救急車に乗るほどではない」って状態ならってことですね。

中には「破水していたら乗せられない」という会社もあります。

「車が汚れてしまうから」というのもありますが、タクシーはやはり色々なお客さんが乗るため、衛生面に不安があるんですね。

普通の状態ならまず大丈夫ですが、破水していると感染症などのおそれがあります。何かあっては大変ですから、破水時は乗車拒否としているそうです。

呼んだ時は大丈夫だったとしても移動中に破水してしまうこともあるんですけどね。

だからビニール袋やバスタオルを用意して乗るようにしましょう。

破水したり、出血したりしてシートを汚してしまった場合、追加請求はあるのか確認しておくと安心です。

陣痛中は荷物を運ぶのも大変なので、もし運んでもらえるようなら頼みましょう。

ちなみに妊婦自身の介助はできない会社もあります。運転手がお客さんの体に触れるのはトラブルの元なので、禁止にしているんですね。

タクシー料金の支払い方法も要チェック。

病院へ着いたときにお金を払っている余裕がないかもしれません。

後払いでもいい、後から来た付添人が代わりに払えばいいと言ってくれる会社もありますよ

ちょっと多めに払って「お釣りは結構です……ダメならお釣りだけでも後からもらいに行きます……!!」と言ってタクシーを降りるのも緊急時は仕方ないと思います。

タクシーを使うときにしておきたい事前準備

  • タクシー会社の電話番号をスマホに登録
  • 自分の名前・住所、かかりつけの病院名のメモ
  • ビニール袋やバスタオル
  • 入院用品を玄関にセット

陣痛が来たときに自分がどういう状態になるかは陣痛が来てみないとわかりません。

上の子とは全然違うパターンで陣痛が来ることも。

もしものときのために事前準備はしっかりしておきましょう。

まずタクシー会社にすぐ電話できるようにしておくこと。

タクシーが来たときに話すのもつらい状態かもしれないので行先はメモを用意しておいて「ここ! ここ行って!」と言うだけにしておくと楽です。

シートを汚さないための準備と入院準備は玄関に置いておきましょう。

陣痛時のタクシー代は医療費控除の対象

陣痛時のタクシー代は医療費控除の対象です。

医療費控除はその年の医療費が10万円を超えると、税金の一部が返ってくるというもの。

妊娠出産の年は医療費が10万円を超える可能性が高いです。

領収書やレシートは取っておくことと確定申告を忘れずに。

参考国税庁「No.1124 医療費控除の対象となる出産費用の具体例」

他のママや産院に聞いてみる

もしすべてのタクシー会社で拒否されてしまった場合、

  • 母親学級で出会ったママ
  • 産む予定の産婦人科

に聞いてみましょう。

何も移動手段がないなら、ほかの人もみんな困っているはずですし、産婦人科としても把握しているはずです。

みんながみんないつでも付き添いがいるわけではないですからね。

陣痛が10分間隔にならないと入院できないという病院は多いですが、入院ができないだけで、間隔が短くなるまで待合室で待つのはOKという病院もそうです。

自分で運転していくのは絶対に駄目

たまに自分で運転していけると思っている妊婦さんがいますが、ダメです!!

「自分で運転できたよ」と言う人もいますが、なにごともなかったのは運がよかっただけです。

陣痛が始まったとしても10分間隔くらいになるまでは自宅待機になります。

移動するときには陣痛が5~10分間隔で来ているんです。

「間隔があいているうちに行っちゃえ」なんて思うのもやめてくださいね。

陣痛って本当に急に早まることもありますし、最初から間隔の短い人もいます。

私は「あ、陣痛来たかも」って思って5分後にはもう5分間隔でしたから。初産なのに。

車の振動で陣痛が進むこともありますしね。

もし運転できてしまうくらいの陣痛間隔だと逆に「まだ産まれないので帰って下さい」と言われてしまうかもしれませんよ。

陣痛中の運転が危険な理由

  • 5分~10分間隔で痛みがくる
  • 急に痛みが強くなることもある
  • 痛みで前を向けないことがある
  • 痛みでアクセルを強く踏んでしまうことがある
  • 意識を失うこともある

こんな状態でハンドルを握れますか?

もし事故を起こしてしまったら自分の命、胎児の命、周りのドライバーの命、いろんな人の命にかかわります。

とくに産院まで車で5~10分くらいだと、夫や親、タクシーを呼ぶよりも自分で運転して行った方が早いと思っちゃいますよね。

でもそれは普通の状態でのこと。

陣痛が来ている状態は普通の状態ではありません。

取り返しのつかないことになるかもしれませんので絶対にやめましょう。

バスや電車などの公共交通機関の利用も避けよう

ちなみにバスや電車ならいいのでは……と思うかもしれませんが、やめておきましょう。

破水や出血してしまったら大変です。

自分が他人の前で赤ちゃんを産めるか想像してみてください。

人前で股を広げるのに抵抗があってうまくいきめないこともあるでしょう。そうなったら、苦しいのは自分だけではなく、産道で引っ掛かってしまう赤ちゃんです。

駅と駅の途中で産まれてしまったら電車を停めることになりますし、そこから病院へ行くのには時間がかかります。

陣痛の間隔もまだ長いしまさか……と思うかもしれませんが、お産が急に進むかもしれません。

「電車内で赤ちゃん出産」なんてニュースになりますよね。

ニュースを見ていると、

  • 予定日までまだ日があった
  • 前兆はなかった

なんて人がほとんどなんですよ。

普通の状態でも電車内で産んでしまう人がいるってことは陣痛中ならどうかわかりませんよね。

陣痛でも緊急なら救急車を呼べる

産院側では救急車は呼ばないようにと言われることもありますし、逆に「何かあったら救急車で来てください」と言われることもあります。

でも、もし緊急を要する場合は救急車を呼んでも大丈夫です。

救急車を呼ぶ前に産婦人科に電話を

救急車は原則、緊急の場合に利用する車両です。

タクシー代わりに呼んでしまうママがいたために「妊婦が救急車を呼ぶなんて非常識だ」という話になったことがあります。

とくに初産であればすぐにお産が進んでしまうことはないので、送ってくれる人が来てくれるまで待つこともできるんですよね。

ただ、出産は何が起きるかわかりません

妊婦自身が大丈夫だと思っていても、中で大量出血していたり、胎児に何か異変が起きていたりすることも。その場合、母子ともに命の危険があります。

総務省消防庁が出しているアプリ『『Q助』』に救急車を呼ぶ判断基準が載っています(基本はスマホアプリですがweb版もあります)

陣痛中を想定して質問に答えてみたところ、妊娠中で歩けないような状態になっていれば救急車を呼ぶことになっています。

  • 動けないほどの激痛
  • 意識を失いそう
  • 出血が多すぎる
  • 赤ちゃんの頭が出てきている

なら迷わずに救急車を呼びましょう。

  • 子宮頚管が短い
  • 上の子のときにトラブルがあった
  • 妊婦健診のときに胎盤や羊水の状態を指摘されている

ようなときはとくに緊急事態も考えられます。母子ともに危険な状態かも。

ママの勘みたいなものもありますので「何かおかしい!」と思ったら救急車を呼びましょう。

全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」) | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁

とはいえ、やはり自己判断は難しいもの。

呼んでも大丈夫なのか迷うこともあると思います。

余裕がありそうなら、まず産婦人科に連絡して状況をしっかりと説明しましょう。

  • 陣痛の開始時間と間隔
  • 破水や出血はしているか
  • 誰か来てくれるまでの時間

を伝えて「救急車を呼んでもいいですか?」と聞けば、病院側で判断して決めてくれるはずです。

一人でいるときの陣痛を想定して準備をしておこう

出産は何が起こるかわからず、不安なもの。

私は上の子も下の子も陣痛が来てすぐに子宮口は全開でした。上の子は夜中の2時に陣痛が来て6時に出産、下の子は22時半に陣痛が来て0時半には出産です。

下の子なんて「車で生まれなくてよかったねぇ」と言われたほど。

出産後は緊急搬送されたり、胎盤が出てこなくて先生に腕を突っ込まれたりとトラブルもありました。

一人でいて「どうしようどうしよう」ともたもたしているうちに大変なことになっていた可能性もあります。

シミュレーションをしていたつもりでも、実際には思うように動けません。でも、事前になんとかできる範囲で準備はしておくと安心です。

夫や母親に送ってもらうイメージはしている方は多いと思いますが、一人でいる場合も想定してみてくださいね。

母子ともに元気に出産できますように!