お月見をするときには団子を食べますよね。
食べる前にしばらくお供えをするものですが、何か四角い台にのせているのをよく見かけます。
[chat face="nayamu.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]あの台っていったいなんなのでしょうか? ないといけないんですかね?[/chat]
お月見団子を乗せる台の名前と実際の使い方を調べてまとめてみました。
お月見団子を乗せる台はなんという名前?
三方(さんぽう)という名前です。
名前の由来は3つの方角に穴が開いているから。
三宝とも言われ、胴部分に空いた穴は宝珠の形をしています。
[chat face="oya.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]丸かと思ったら丸じゃなかった!![/chat]
日本にしかない神具で、本来は神社や皇室が使うものです。
お月見は月を神様とする神事なんですね。
もともとは古墳時代のはにわを置いていた土器だったそうです。昔は土器にお供えをしていたんですね。
それが時代とともに木製の三方へと変わっていったのです。木はヒノキを使うのが一般的。
現在はなかなか三方を持っている家庭もないので、お盆などで代用してもいいそうです。
三方の置き方
- 穴のない面を神棚
- 折敷のつなぎ目が見えるように
穴のない面を神棚へ向けるようにして使います。
お月見の場合は穴のない面を月に向けますよ。
筒胴の上の木の枠のことを折敷といって、折敷にはつなぎ目があります。
このつなぎ目は手前、自分たちから見える向きで置きます。
月見団子の供え方
三方の上に半紙を置いて、その上に団子を置きます。
半紙は白い紙なら何でもOK。てんぷらの敷紙なんかでも大丈夫です。
- 長方形の紙を垂らす
- 半紙を三角に折る
という方法があって、三角に折ったものをよく見かけますよね。
折るときには少しだけ頂点を右側にずらして折ります。
山の頂点を神様(月見ではお月様)、輪の部分を自分に向けます。
お供えする月見団子の数
十五夜なので15個お供えするのが一般的。飾る場所がせまかったりすると、5個にします。
1年で満月は12回なので12個(うるう年は13個)とする場合もあります。
また、旧暦の9月13日にお月見をする地域もあり、十三夜と呼ばれることから13個お供えする家庭も。
月見団子15個の供え方
- 1段目に9個(3×3)
- 2段目に4個(2×2)
- 3段目に2個
一番上の2個は縦に並べます。仏事のときは横にするので、向きに気をつけてください!
月見団子12個の供え方
- 1段目に9個(3×3)
- 2段目に3個
月見団子13個の供え方
- 1段目に9個(3×3)
- 2段目に4個
月見団子5個の供え方
- 1段目に4個(2×2)
- 2段目に1個
月見団子をお供えするのはいつ?
3日前くらいからそなえます。
実は前日や当日だけそなえるのは縁起がよくないそう。「一夜飾り」と言われ、神様へのお祝いの準備を慌てて行った感じになるので、礼儀にかけるんだとか。
前日や当日だけお供えをするのは葬式と同じになるので縁起が悪いという方もいますね。
3日前から供え始めて、当日は新しい団子をお供えします。
[chat face="point.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]ずっと供えていた団子はかたくなってきているので、みたらしにしたり、お汁粉にいれたりして食べて、当日はそのままの団子を食べるようにするといいですよ[/chat]
ちなみに月見団子の形はまん丸。月を表現しています。
月は欠けてもまた満ちることから不死の象徴として信仰されてきました。だから月に見立てた団子を食べることで健康長寿を祈っているのです。
お月見はお米の収穫と同じ時期なので、豊作を祈願・感謝する意味合いもあります。まん丸お月様は豊作って感じがしますよね!
米の収穫を祈願するから"米粉"を使った団子なんですよ。
月見団子のほかに芋や枝豆、柿、栗など秋の収穫物を一緒にお供えすることも多いです。
あと有名なのはススキですよね。稲穂に見立てる意味と、魔よけの意味がこめられています。
[chat face="point.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]色々意味があるんですね![/chat]
お月見団子の三方を使った供え方まとめ
三方ってなかなか普通の家庭では持っていることはありませんよね。
普段は神棚にお供え物をするために使うんですが、神棚もないという家庭が多いのではないでしょうか。
[chat face="u-n.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]お月見のときだけ買うのもちょっとな……[/chat]
他に使い道があるとすれば、
- お正月の鏡餅
- 節分の豆
- 桃の節句の菱餅・白酒
- 菖蒲の節句の柏餅
ですかね。それぞれの行事で形を整えたいなって場合にはあってもいいかなと思います。
しかも、そんなに高価なものでもないんですよ。見た目すごいお高く見えますけど、1,000円くらいで買えちゃうものもあります。
[chat face="OK.jpg" name="" align="left" border="red" bg="red" style="maru"]せっかくですから正式な形でお祝いしてみるのもいいですね[/chat]