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妊婦だけど土用の丑の日にうなぎが食べたい。妊娠中でもうなぎを食べてもいいの?

うな重
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土用の丑の日ってうなぎを食べますよね。

スーパー行っても、最近はコンビニに行っても「うなぎ」「うなぎ」「うなぎ」……そう連呼されるとうなぎが食べたくなってしまいます。

でも、妊娠中ってうなぎを食べてはいけないと聞いたことがあるような。

うなぎやレバーなどに含まれているビタミンAの過剰摂取はよくないんですよね。

妊婦でもうなぎが食べたいと思った時、どのくらいの量をとってもいいんでしょうか。

妊婦だけど土用の丑の日にうなぎを食べてもいいの?

妊娠初期(妊娠3か月以内)はビタミンAを過剰摂取すると、奇形や先天性異常など赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

うなぎやレバーはビタミンAが豊富に含まれているので、妊娠中には食べない方がいいとされているんです。

たしかに一回食べるだけで摂取上限値を超えてしまうほどのビタミンAがうなぎには入っています。

ただ私は「毎日毎日うなぎばかり食べる生活でもなければ問題はない」と栄養士さんにも言われました。

子供の離乳食の話でもよく言われるんですが、栄養は1日1日じゃなくて、1週間トータルで考えていいんです。

日本産婦人科医会先天異常委員会委員のレポートにも以下のように書かれています。

とり、豚、牛などの肝臓、うなぎ、鮎といった家畜および養殖魚内臓に多く含量されることで知られています。これは、これらの飼料に多く含まれていることに起因しています。多量に摂取することがなければ、過剰症を引き起こす危険性は無いとされています。(中略)現在、先進諸国では容易にサプリメントとしてビタミンAが手に入り、食品からの摂取も加わり、過剰摂取になる危険性が問題となっています。

食事と先天異常|日本産婦人科医会

食べ物だけではなくサプリメントなどを併用するために過剰摂取になってしまうことが多く、問題視され始めているんですね。

土用の丑の日くらいは妊娠中でもうなぎを食べてもよさそうです

妊娠中のビタミンA摂取量の上限は?

野菜

ビタミンAの摂取量は妊娠中は一日に670μg、上限は1,500μgです。

妊産婦のための食生活指針 | 厚生労働省

日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要 | 厚生労働省

3,000μg以上摂ると悪影響が出てしまう可能性が高まります。

ビタミンAというと、ぱっと思い浮かぶのはにんじんでしょうか。ほかにもほうれん草にモロヘイヤ、しそなど緑黄色野菜に多く含まれています。

ただ、これらに含まれているのは主に「βカロテン」

「βカロテン」は体内にビタミンAが不足しているとビタミンAに変換されます。

もし体内にビタミンAが足りていればそのまま排出されるのです。

だから摂りすぎてしまっても大丈夫なんですね。

危険なのは動物性ビタミンAの「レチノール」です。

レチノールは排出されにくく、体内にどんどん溜まっていってしまいます

そのため、胎児にも吸収されやすいんです。

レチノールが多く含まれる食品はうなぎ、レバーなど。

これらの食品は摂取量に注意が必要です。

うなぎやレバーに含まれるレチノール量

ビタミンAの摂取量は妊娠中は一日に670μg、上限は1,500μg。

3,000μg以上摂ると悪影響が出てしまう可能性が高まる。

この情報を頭におきつつ、うなぎに含まれているレチノール量を確認してみますね。

うなぎのかば焼き100gあたり1,500μg、肝には4,400μgのレチノールが含まれています。

市販のうなぎのかば焼きはだいたい160gくらいなので、妊娠中は少し少なめにしておいた方がよさそう。

肝は食べない方がよさそうですね。うなぎの肝入りのお吸い物なんてとっても美味しいのに……!

ちなみにレバーの場合は、鶏レバー100gあたり14,000μg、豚13,000μg、牛1,100μg……桁が違う!!

ただ、胎児に影響が出るのは異常なまでにレチノールを摂取してしまった場合。

たとえば毎日毎日うなぎとレバーを食べていた、とか。

でも、そんなことないですよね。

うなぎやレバーはたまに食べるからおいしい! と私は思う!!

一回だけ上限を超えてしまったからといってすぐに胎児に影響が出るものではありません。

心配であれば妊娠初期は止めておいた方がいいかもしれませんが、「家族全員でうな重食べるけど、妊婦だから一人だけダメ!!」ってほどではないです。

妊娠中期・後期ならうなぎを食べてもいい?

ビタミンAの過剰摂取に気をつけないといけないのは主に妊娠初期。

妊娠中期や妊娠後期だったらそこまで影響はないと言われています。

ただ、うなぎは脂肪分が多い食べもの。

妊娠中期・後期くらいになると「体重が増えすぎですよ!」と注意される妊婦さんも結構出てきます。

たまにならいいですが、食べすぎはやっぱり注意ですね。

妊娠中に鰻を食べてしまったら次気をつけよう

妊娠中に鰻を食べてしまった! なんて私は無知だったんだろう!!

と必要以上に自分を責めてしまう妊婦さんもいます。

そこまで気にしなくてもいいんですよ……!

ただ妊娠中の食事はやはり胎児に影響を及ぼすものもありますので、これからしっかり確認して食べるようにしましょう。

赤ちゃんが産まれれば、今度は

  • 赤ちゃんに食べさせてもいいものは?
  • 授乳中にママが食べてはいけないものは?

と気にして食材を選ぶようになります。今のうちに自分の体に入れるものはチェックしてから食べるようにするといいですね。

妊娠中と授乳中に食べてもいいもの・悪いものは似ているので、まとめて調べてノートにでも書いておくと便利です

妊娠中に土用の丑の日を楽しむのなら

調べてみると土用の丑の日くらいうなぎを食べても大丈夫そうです。

ちなみに丑の日は「うのつく食べ物」ならなんでもいいので、

  • 瓜(きゅうり、すいか、かぼちゃ、メロン、冬瓜)
  • 牛の肉
  • うずらの卵
  • 温州みかん
  • うなぎパイ
  • うるち米(普通のお米のこと)
  • うどん
  • 卯の花
  • 梅干し

などを食べてもOK。

無理してうなぎを食べなくてもけっこう色々ありますね。

夏の妊婦は暑くて大変。「う」のつくものを食べて元気に頑張りましょう。