帰省中にエアコンをつけっぱなしで来たことを思いだした！
毎年、帰省時期になるとそんなツイートをよく見かけます。
実際、私も何度か経験があります。帰ってきて「うわぁ、お部屋涼しい……」って、うれしいんだか悲しいんだか。
エアコンをつけっぱなしで外出すると気になるのが
- 火事にならないのか
- 水漏れしないのか
- 電気代はどうなってしまうのか
実際のところどうなのか、エアコンメーカーに勤める知り合いに確認しながらまとめてみました。
目次
エアコンをつけっぱなしで外出して火事にならない？
エアコンは構造上、高温になって近くのものが燃え出すということは考えにくいです。
センサーがついていて、不具合が出ると緊急停止するようになっているタイプがほとんど。
基本的にはつけっぱなしだから火災が発生しやすいとは言えません。
- エアコンがとても古い
- 自分で分解・改造している
- 内部清掃時にスプレーを電気系統にかけてしまった
という場合は火災が発生する危険性があります。
ただし、つけっぱなしだからというわけではなく、こういった場合は日常的に危険です。
そもそも、エアコンのつけっぱなしは
- ペットのため
- 介護のため
- 赤ちゃんのため
など、色々な理由で行われているんですよね。
私が知っている中では、サーバー管理室。
24時間365日稼働していないといけないのですが、パソコンが熱に弱いため、ずっとエアコンをつけっぱなしにしていました。
サーバー管理室は点検や異常があったとき以外にはあまり人も立ち寄らず……そんな部屋でも火事が起きたことはありませんでした。
また、火事の原因として怖いのが
- 漏電
- トラッキング火災
なんですが、漏電の場合は先にブレーカーが飛ぶようになっているそうです。
トラッキング火災はコンセントにプラグがささっていれば、電化製品を使用していても使用していなくても発生してしまいます。
あとはエアコンの室外機に虫や動物が入り込んだ時に発火するというケースもあります。
だから外出中に火事が起こらないとは言い切れないのですが、これらはもう外出とかつけっぱなしとは関係ありません。
つけっぱなしにしていたから火災が起こるというよりは、火災が起きたときに気づくことができず、燃え広がってしまうというリスクですね。
エアコンのつけっぱなしで水漏れが起こることはある？
エアコンのつけっぱなしで水漏れが起こるのを心配する方も多いですね。
エアコンの水漏れの原因で一番多いのが、ドレンホースの詰まり。
ドレンホースは室外に水を流すホースで、中が詰まってしまうと水が逆流し、エアコン本体から水が出てきます。
前項の家事と同じで、つけっぱなしにして外出することとは関係がありません。
やっぱり水漏れしたことにすぐに気づけるかということくらいですね。
エアコンをつけっぱなしにした電気代は1日いくら？
電気料金を計算するためには
消費電力（W） × 使用時間 × １時間あたりの電気代
を計算すればOKです。
価格.comで現在一番人気になっていたパナソニックエオリア CS-228CF（木造和室目安：6畳 鉄筋洋室目安：9畳用）は冷房消費力が635W。
東京電力のスタンダードプランに入っていたとすると、電気料金は
- ～120kWh → 19.52円
- 121kWh～300kWh → 25.98円
- 301kWh～ → 30.02円
真ん中の利用形態が多いと思うので、25.98円で計算してみましょう。
１時間あたり1kWの使用料金なので、1W当たりに直すと0.02598円。
635W × 24時間 × 0.02598円 = 395.9352円
実際はエアコンはスイッチを入れた直後にガッと電力を消費して、温度が安定してくると電力の消費が抑えられます。
10分の１くらいの消費電力になるエアコンもあるんだとか。
だからつけっぱなしにした方が電気料金が安くなる、なんて最近は言われてますよね。
- ドアを開けっぱなしにしてきていないか
- 日がガンガンにあたる暑い部屋でないか
- カーテンは閉めてきたか
など別の要因も微妙に関係してきますが、思ったほどはエアコン代はかからないで済むのではないでしょうか。
帰省中にエアコンをつけっぱなしにしても大丈夫
帰省中に「エアコンつけっぱなしできちゃったかも！」って気づくと、けっこう焦りますよね。帰ってきて「やっぱり……」ってしょんぼりしちゃうことも。
でも、つけっぱなしにしたからといって火事や水漏れの心配はさほどありませんし、電気代も意外とかかりません。
