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夏の大三角形の自由研究や宿題での観察方法。方角や時間、見つけ方は?

夏の大三角形
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夏の大三角を観察してくるように理科の宿題で言われることがあります。

夏休みには自由研究で自主的に毎日観測記録をつける子もいますよね。

ただ学校の授業で習って、教科書や図鑑で「なるほどー」と思っても、実際に見つけるのは大変だったりするもの。

いざ夜空を見上げてみても、教科書みたいに線が引いてあるわけじゃないので見つからないんですよね

夏の大三角が見られる時期や時間、方角、観測の仕方をまとめました。観察の参考にしてみてください。

夏の大三角が観察できる時期・時間は?

夏の大三角は7月上旬~9月上旬の時期に見られます。

天候がよく、きれいに観察できる日が多いのが8月の上旬ごろです。

一番見やすいのは20時~22時まで

月明かりのない日を選ぶといいですね。

2019年だと8月1日(木)が新月なので、そのあたりが見やすいです

逆に7月17日、8月15日は満月なのでその周辺は眩しくて見られないかもしれませんね。

夏の大三角が出る方角は?

8月の夜8時頃なら東に位置しています。

ベガとデネブがやや北より、アルタイルはやや南寄りにあります。

最初に見つけやすいのがベガなので、真東を向いてから気持ち左の方を見てみるとベガが見つかると思います。

コンパスなどで東の方角を確認して観察してみましょう。

夏の大三角の見つけ方

夏の大三角は肉眼で見つけられるので、望遠鏡などは必要ありません。

家のベランダや公園などで見ることができます。

  • よく晴れた月が明るすぎない日
  • 周りに明るい電灯や看板のない場所

で観察するようにしましょう。

まず10分くらい眺めて、目を慣れさせるようにしましょう。

いきなり夜空を見上げても星ってなかなか見えないんですよ……眺めているうちにだんだん星がぶわぁっと見えるようになってきます。

目が慣れてきたら一番明るい星を見つけてください。それがこと座のベガ(織姫星)。

この時期、この時間に東の空にベガ以上に明るい星はありません。

一番明るい星がベガ! まずベガを探すのが鉄板です。

こと座はベガとその右下にある平行四辺形。

こと座

ひときわ明るい星の近くに平行四辺形が見つかったら、ベガだと思って大丈夫です。

そのまま目線を下げていくと、少し左にもう一つ明るい星があります。これがわし座のアルタイル(彦星)。

もう少し目線を下げて右側にもう一つ明るい星があります。これがはくちょう座のデネブです。

この3つの星をつなげると夏の大三角と言います。

よく言われるのがこぶしではかる方法。

ベガからデネブは2つ分、アルタイルはこぶし3つ分離れています。

アルタイルとデネブが3.5つ分。

夏の大三角こぶしではかる距離

意外とアルタイルとデネブはベガから距離が離れているし、暗いです。

なかなか見つからない場合は思ったよりも近くを探している可能性があるので、もっともっと空を広く見てあげてください。

教科書で見慣れているので、イメージしている三角形が小さい可能性があるんです。

夏の大三角、思ったより大きいですよ!

あとちょっと周りが明るすぎるのかも。なるべく暗い場所で観察しましょう。

子どもだけで夜暗い場所に行くのは危険なので、必ず大人の人と一緒に!

ちなみにベガは織姫星、アルタイルは彦星なので、その間には天の川も見られるかもしれません(意外と天の川も暗いので目をこらして!)

デネブははくちょう座の星のひとつ。はくちょう座は十字型をしていてわかりやすいので、ついでに探してみると楽しいです。

夏の大三角を自由研究での書き方・まとめ方

こぶしを作って手をまっすぐ前に突き出してみてください。

こぶしを縦にして右手のこぶしの上に左手のこぶし、その上にもう一回右手のこぶし

……というように重ねていくと、9ついったところで手が真上にいきませんか?

星の観察にはこのこぶしで位置をはかります。

夏の大三角観測方法こぶし

もし学校の宿題のプリントで「こぶし〇個分」なんて書いてあったらこの方法で観察します。

左右の位置もこぶしの大きさではかってあげると分かりやすくなります。

ただ、この方法だとこぶしを用意して、書いて、こぶしを用意して……みたいになるのでけっこう大変。

方眼上になっている魚を焼く網やガーデニングの網などを使ってあげると位置がぱっと見でわかりやすくなります。

夏の大三角形の観察は自由研究に最適!

夏の大三角形は学校のテストでもよく聞かれる星で、観測の宿題が出やすい星です。

比較的見やすい時間帯に出るので自由研究としても最適です。

教科書や参考書で見るだけよりも、実際に自分で観察した方が頭に残りやすく、テスト勉強がただの暗記にならずに済みます。

星や星座の分野は苦手になってしまう子も多いので、こういった観察でどれだけ興味を持てるかは今後の得意不得意の分かれ目のひとつだと思います。

冬には冬の大三角があるので、夏休みは夏の大三角、冬休みには冬の大三角を見るなど季節の移り変わりを星座を通して知るのも楽しいですね。

8月はペルセウス座流星群も流れるので、観測していると一緒にいくつか流星群も見えるかもしれませんね!