七五三といえば千歳飴!
袋がカラフルでかわいいし、着物に映えるので絶対に持たせたいものですよね。
ただ……長いですよね。こんなんどうやって食べるんだよってくらい長いです。
もちろん外袋がかなり豪華であめはそんなに長くないってパターンもあるんですが……何か長さの基準だったり、長くしなきゃいけない理由があるんでしょうか。
千歳飴の長さや長くなった由来についてまとめてみました。
長いがゆえに起こる
- 切り方や食べ方がわからない
- 少しずつ食べても賞味期限は大丈夫?
- 飴として食べ続けるのはつらいからリメイクしたい
という問題にもお答えしているのでぜひ参考にしてみてください!
千歳飴の長さはどのくらい?
一般的には
- 直径1.5cm以内
- 長さ1m以内
という規定があります。
ただ売られている千歳飴を見るとだいたい15cmくらいですね。
千歳飴は袋が大きいイメージがありますが、中のあめは意外と短く作られているようです。袋は50cmくらいのものが多いです。
3歳児の平均身長が 92~94cmくらいなので、袋50cmくらいじゃないと引きずっちゃいますもんね。そうなると中身も15cmくらいが妥当だと思います。
千歳飴は長いだけじゃなくよく伸びる
千歳飴はよーく伸びます。
長い長いよく伸びる千歳飴を食べることで千年の長寿になると言われていたのです。千年飴と呼ばれていたことも。
昔は子供の生存率が低く「七つまでは神の子」と言われていました。七つまで生きられるかどうか……という感じだったんですね。
だから七五三は子供が生きてくれたお祝いをし、千歳飴には子供に長く生きて欲しいという願いがこめられているのです。
千歳飴の袋にも鶴や亀、松竹梅、寿といった長寿にまつわる絵が描かれていますしね。
- 鶴と亀→「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように長寿の象徴
- 松→冬も枯れず一年中緑の新しい葉っぱが生えてくるので長寿の樹とされている
- 竹→折れにくく成長が早い。一年中次々と新芽が出てくる。子孫繁栄の象徴
- 梅→厳しい寒さを乗り越え春に一番先に咲く生命力の象徴
- 寿→長寿
千歳飴にこんな由来があると思うと大切に食べたいですね。
千歳飴は一口サイズやミニサイズも発売中
とはいえ、15cmの飴って長いんですよね……。
そんな長い飴食べてて喉にささったら怖いじゃないですか。しかも飴は砂糖のかたまりなので、15cmも食べたら逆に体に悪そうです。
子供にはもっと小さい、食べやすいものの方がよさそう。
なので、最近は短いサイズのもの出ています。
昔は砂糖は貴重でしたし、子供の生存率が低かったので長い千歳飴がよかったのですが、現在は砂糖は比較的安価になり、子供の生存率もかなり高くなったため長さよりは食べやすさを重視する人も増えてきたんですね。
千歳飴を入れる本数
千歳飴を入れる本数は歳の数です。7歳なら7本、5歳なら5本、3歳なら3本。
でも、こちらも最近は2本入りくらいのものが多い印象です。紅白1本ずつ入っているのが一般的になってきています。
7本なんて絶対に食べきれないですからね。
千歳飴の切り方や食べ方は?
切ったら縁起が悪いとまるまる一本食べる家もあるようですが、実は切っても大丈夫です。15cmですからね……。みんなで分け合って食べましょう。
よく伸びるとされる千歳飴ですが、切ろうと思うとかなり固いです。
なので、そのまま切ろうとすると包丁の方が刃こぼれをおこしてしまう可能性が。
- 袋の上からガンガン叩いて割る
- パン切り包丁で外側に一周切れ込みを入れて割る
- 包丁を熱湯で温めて溶かしながら切る
- 電子レンジで少し柔らかくしてから切る
こんな切り方をして食べるのがおすすめ。
千歳飴の賞味期限は?
基本は砂糖菓子なので1年くらいは日持ちがします。
表面が白くなってくることがありますが、それは糖化と言って周りの水分を吸収して再結晶化したものなので問題はありません。
よくある質問 | パイン株式会社
Q買ってからずいぶん時間の経ったキャンディなのですが、表面が白くなっているのはなぜ?
Aキャンディの表面が吸湿した後、砂糖分が再結晶化(糖化)することによって起こる現象です。ほとんどのキャンディに起きる現象で、もちろん無害です。
暑いと溶けてきてしまうこともあるので、ラップに包んで保存袋やタッパーに入れて冷蔵庫に保存しておくといいですね。
一度に食べきれなくても1年持つと思うと少しずつ使っていくこともできます。余った千歳飴の活用方法を次の項からご紹介しますね。
千歳飴は料理に再利用できる!
いくら分けて食べても余ってしまいがちいな千歳飴。
私も甘いものが苦手ですし、子供も飴はあまり食べません。しかも意外といろんなところでもらうんですよね。 神社、写真屋さん、祖父母、親戚、近所の方……長いしたくさんあるしで余って大変。
お祝いに少し食べた残りは料理に使うなどしてリメイクしちゃいましょう。
千歳飴は主成分砂糖なので、砂糖の代わりに使うことができます。
千歳飴の原材料:水あめ、砂糖、小麦粉、着色料
このほか、最近では食べやすいように加糖練乳やバター、生クリーム、食物油脂などが入っていることもあります。
クッキーとかパン、ホットケーキなどのお菓子にリメイクすれば子供も最後まで食べられそうですね。
大学芋や生キャラメルなどを作る人も多いです。
なんと溶かした千歳飴に牛乳とゼラチンを混ぜるだけでプリンができるという簡単レシピもありましたよ!
簡単おやつ☆千歳飴リメイク☆ミルクプリン by いのししベーカリー
カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮物に入れるとツヤやコクが出ていい隠し味になります。
千歳飴についてのまとめ
千歳飴は子供の長寿を願うもの。
七五三自体が七歳・五歳・三歳まで生きてくれたお祝いなんですよね。
昔はそこまで生きられる子どもが少なかった……なんて聞くと医学が進歩した現代日本に産まれてよかったなぁなんて思いますね。
千歳飴ってあまり好きではなかったんですが、生きていることに感謝しながら最後まで食べたいという気持ちになりました。
ぜひ長寿を願って家族で最後まで食べきってみてくださいね。