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読書感想文の書き出しをセリフから始める書き方。ほかの書き始め例もご紹介。

読書感想文
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夏休みの宿題で読書感想文が一番ゆううつ、という人もいるのはないでしょうか。

私は作文は割と得意だったのですが、読書感想文は苦手でした……

とくに困るのが書き出しです。

私は親戚や知り合いの子供の読書感想文を手伝うこともあるのですが、やっぱり書き出しで詰まってしまってもう何も書けないという子はとっても多いです。

そんな中、よく聞かれるのが

「セリフから始めるのってどうかな?」

小説を読んでれば印象的なセリフのひとつやふたつあるもの。

そこから始めるのって割と書きやすいんですよね。

  • 読書感想文の書き出しをセリフから始めるのはどうなのか
  • セリフから始めた場合の原稿用紙の書き方
  • セリフ以外の読書感想文の書き出し例

をご紹介します。

夏目漱石の『こころ』を題材にちょこちょこと例文も出しています。

読んだことがない人でもなんとなく雰囲気でわかると思います。

読書感想文の書き出しをセリフからするのはあり?

読書感想文は本を読んで印象的だった部分に絞って説明をした方がうまく書けます。

  • 感動したセリフ
  • 考えさせられたセリフ
  • 自分でも使ってみたいセリフ

などがあったら、最初に話してしまった方が感想がわかりやすくなります。

しかも本を読んで自分が一番心に残ったセリフなので、読書感想文を読んだ人の心にもズシンッとくるでしょう。

とくに「考えさせられたセリフ」を最初に置くと、そのあとは実際に考えたことをどんどん書いていけばいいのでスムーズに感想文を書いていくことができます。

感動したセリフなら、なんで感動したのか。自分の体験の何かと重なったから感動しているはずなので、その体験を書きましょう。

自分でも使ってみたいセリフがあったなら、どんな場面で誰に向けて、どんな気持ちで使ってみたいか書いてみるといいですね。

この場合は、そのセリフを言った人物と同じ気持ちで使うのもいいですけど違うパターンもあります。

登場人物はこういう場面でこのセリフを言ったけれど、私ならこういうときに使いたい。

というように。

感じ方は人それぞれですし、本の内容に賛成する感想を書いてくる子が多いので、否定的な意見や別角度からの話はちょっと目を引きますね。

セリフから始めるのは小説やコラムなどでもよく使われるテクニックなので、読書感想文でも取り入れてみましょう

原稿用紙での会話文の書き方のルール

読書感想文の書き出しをセリフで始めた場合、続きはどうやって書けばいいのでしょうか。

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」

□私はこのセリフを読んで、ドキリとしました。

□部分はひとマス下げです。

こんな感じで続きは改行してしまうとスマートな感じになりますし、書き出しのセリフが引きたちます。

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」というセリフを読んで私はドキリとしました。

のように続けて書くこともできるのですが、最初にあげた例文の方がセリフが印象的に残りませんか?

改行のおかげでセリフのあとに間が空くので、セリフが頭に残りやすくなります。

声に出して読んだ時はもちろんなのですが、目で見ているだけでも同じ効果があるんですよ

もっとかっこいい感じにするなら、最初は短文を重ねるのも手。

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」

□ドキリとした。身に覚えがあるからだ。

この後に、なんでそのセリフにドキリとしたのか、このセリフが響くだけの体験をしているはずなのでそれを書いていきましょう。

書き出しではなく途中で会話文を入れる場合

書き出しではなく、途中で会話文を入れるときには「」だけで改行はなくてもかまいません。

本の中で印象的だったのは「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という言葉です。

こんな感じですね。

書き出しに置くよりはセリフの印象が薄れてしまうので、なんで印象的だと思ったのかの説明をしたあとに再度バンッとセリフのみを置いてあげると引き立ちます。

本の中で印象的だったのは「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という言葉です。

なぜなら~。

~この言葉にはそういった意味があったのではないでしょうか。

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」

この言葉をいつまでも胸に抱き、強いこころを持って生きていきたいです。

やっぱり改行をはさんでセリフを目立たせてあげた方が目に留まりますね。

ちなみに論文などでセリフを引用したときには、本の題名・作者・ページ数などを書かないといけませんが、読書感想文ではそうする必要はありません。

1つの読書感想文で書くのは1つの本の感想なので、題名で「夏目漱石『こころ』を読んで」などとしておけば何の本から引用したかはわかるからです。

本を読んで別の本や人のセリフを思い出した場合には、

この本を読んで夏目漱石の『こころ』に出てきた「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」というセリフを思い出しました。

とすることもできます。2冊の本の説明をしないといけないので、ちょっと上級者向けですね。

読書感想文の書き出し セリフ以外の例

  • ストレートに感想を書く
  • 読んだきっかけ、理由
  • 疑問に思ったことを書く
  • 現実世界とリンクさせて書く

ストレートに感想を書く

私にはKの気持ちも先生の気持ちも全然わからない。

先生のしたことはよくないことだけれど、同じ立場になったら私も同じことをしてしまうかもしれない。

読んで率直な感想をまずはドンっと書いてしまいましょう。

そのあとは、どうしてそんな感想になったのかを書いていけばOKです。

読んだきっかけ、理由

読書感想文を書く前には必ず本を選びます。

課題図書だったとしても、何冊かある課題図書の中からなんでその本を選んだのかを書いてみましょう。

  • あらすじを読んでおもしろそうだったから
  • 友達や先生がおすすめしてきたから
  • テレビで特集されていたから
  • 表紙のイラストが気になったから
  • 作者の別の本を読んだことがあったから

などなど理由はなんでもいいんです。

きっかけと内容が同じだったときは「思った通りおもしろかった」みたいな感じで進めていけますし、「思ったのと全然違った」っていうのも楽しいと思います。

疑問に思ったことを書く

  • 本を読む前に疑問だったことが解決した
  • 本を読んで疑問に感じた

どちらのパターンでもいけます。

親友と同じ人を好きになってしまったら、いったいどうしたらいいのでしょうか

こんな風に問いかけられたら「あー、自分ならどうするだろう」ってちょっと考えますよね。

  • この本を読むとその答えがわかるのかな……
  • そんな風に考えさせられる本なら読んでみようか

などなど、感想文を読んだ人に興味を持ってもらえます。

現実世界とリンクさせて書く

自分の状況や最近のニュースから書くパターンです。

僕は最近、好きな人ができた。

○月○日、とあるアパートで殺人事件が起こった。恋人を取られてしまったことを恨んでの犯行だった。

「本の内容と何が関係あるの?」と気になって読み進めてしまいそうですよね。

ここから本の内容にうまくつなげていきましょう。

読書感想文は素直に感想を書くのが一番

上手な作文のポイントは「自分が一番印象に残ったことを確実に伝えること」。

書き出しでそれを出してしまうとうまく書けます。

ドストレートに感想を書くもよし、印象的だったセリフや場面を書くもよし。

本との出会い自体のインパクトが大きかったなら、読んだきっかけを書く。

そうすれば変にかっこつけたりしなくても、うまい感じの作文になりますよ。

本を読んで何も感じなかったなら感じなかったことすら感想になります。

とにかく本を読んで自分がどうなったのか、それはなぜなのかを掘り起こしていきましょう。

枚数が多い学校もあるとは思いますが、がんばってくださいね!